活動報告

徳川みらい学会講演会の活動報告

講演会などの活動報告を随時掲載していきます。

2017年 4月16日(木)
第1回講演会
「徳川家臣団大会in静岡2017」
徳川みらい学会第1回講演会を兼ねた「徳川家臣団大会in静岡」が16日、静岡市葵区のしずぎんホール「ユーフォニア」で、行われました。
同大会は静岡市との共催で開かれ、今年、大政奉還150周年を迎えたこともあって統一テーマは「日本の近代化の礎となった静岡の幕臣たち」。国立歴史民俗博物館の樋口雄彦教授による「旧幕臣と明治日本」、東京都江戸東京博物館の落合則子学芸員の「川村清雄ー海舟が愛し、家達が慕った洋画家」のダブル講演を行いました。德川宗家の德川恒孝様ご夫妻をはじめ、家臣団の子孫、一般市民も来場し、熱心に聴講していました。
また、大河ドラマの舞台となっている浜松市からキャラクターの「直虎くん」などが登場し、会場を盛り上げました。
静岡新聞4月17日付け朝刊(PDF:554KB)
2017年 4月28日(金)
特別企画
「徳川みらい学会in京都」
特別企画「徳川みらい学会in京都」が、4月28日、京都市賀茂別雷神社(上賀茂神社)客殿で行われました。大政奉還150周年の年に実施した今回の特別企画には、徳川みらい学会会員のほか、上賀茂神社関係者、京都静岡県人会関係者など80人が集まりました。
京都市歴史資料館の宇野日出生主任研究員の基調講演「徳川将軍家と賀茂別雷神社」に続いて、徳川記念財団の德川恒孝理事長、上賀茂神社の田中安比呂宮司、基調講演の講師を務めた宇野氏による鼎談「葵の絆」を行いました。
講演会終了後、京都市内のホテルで、有志による懇親会も開き、交流を深めました。
2017年 6月19日(月)
第2回講演会 徳川みらい学会第2回講演会が6月19日、しずぎんホール「ユーフォニア」)で開かれました。講師は京都大学名誉教授の夫馬進氏。講演テーマは「東アジアの中での朝鮮通信使~朝鮮燕行使と朝鮮通信使~」。夫馬講師は、徳川幕府と朝鮮との朝鮮通信使を、東アジア亜鉛体の歴史からとらえ、特に中国と朝鮮との関係と比較しながら講演しました。
総会終了後、29年度徳川みらい学会総会を開催、平成28年度事業報告、収支決算、29年度の事業計画などを審議しました。また、役員改選も行い、新会長に小和田哲男・静岡大学名誉教授が就任しました。
また、芳賀徹前会長は、顧問に就任しました。
静岡新聞6月21日付け朝刊(PDF:347KB)
2017年 9月15日(金)
第3回講演会 徳川みらい学会第3回講演会が15日、静岡市のしずぎんホール「ユーフォニア」で開かれました。今回の講師は、元NHKアナウンサーの山川静夫さん。演台は「おせんげんさんと私」。山川さんは、アナウンサーのほか、エッセイストとしても活躍されています。
父親が静岡浅間神社の神職を務めていたことから静夫と名付けられたというほど静岡との関わりが深く、静岡の思い出、子どものころ親しんだ浅間神社でのエピソードなどを披露して会場を沸かせました。山川さんの故郷愛にあふれた講演会でした。
静岡新聞9月15日付け朝刊(PDF:347KB)
2017年 10月20日(金)
第4回講演会 徳川みらい学会第4回講演会が20日、しずぎんホール「ユーフォニア」で開かれました。講師は作家、歴史評論家の原田伊織氏。テーマは「徳川が創り上げた『江戸システム』の価値~世界はなぜ『江戸』に向かうのか~」。日本の歴史と伝統を否定したところから明治維新政権が誕生したと、解説し、260年余りにわたって平和な時代を築いた徳川家康の『元和厭武』という考えを今日にも十分、通じるアイデンティティーなどと、強調していました。
静岡新聞10月21日付け朝刊(PDF:459KB)
2017年 12月14日(木)
第5回講演会 徳川みらい学会の第5回講演会が14日、しずぎんホール「ユーフォニア」で開かれました。講師は東京工業大学教授の山室恭子さんで、演題は「大江戸商い白書」。江戸時代に庶民が残したさまざまな文書を分析する山室さんが、当時の髪結い営業の権利金のデータを基に、江戸の地区別の人口分布を解き明かしたり、商人の名前に使われた文字から、そこに込められた思いや姿勢を読み解いたりしました。当時の事業継承の理由を探って商売感覚、経営観を探るなど、庶民の息遣いが感じられる内容で、聴講者を「江戸の街」にいざないました。
講演会終了後、「駿河版銅活字レプリカ贈呈式」が会場で引き続き行われました。
駿河版銅活字は徳川家康公がつくらせた日本最古の銅活字で、家康公の文教政策の功績を象徴しています。現在、凸版印刷が所有し、重要文化財に指定されています。静岡市が歴史文化施設整備を進める中、静岡商工会議所にそのレプリカが寄贈されることになりました。静岡県出身の足立直樹凸版印刷会長が来場し、静岡商工会議所の後藤康雄名誉会頭(德川みらい学会顧問)と酒井公夫会頭(德川みらい学会副会長)に、精巧に製作されたレプリカを手渡しました。
静岡新聞12月15日付け朝刊(PDF:635KB)
2017年 2月23日(金)
第6回講演会 徳川みらい学会の第6回講演会が2月23日、しずぎんホール「ユーフォニア」で開かれました。講師は静岡大学名誉教授の小和田哲男氏(徳川みらい学会会長)と歴史研究家の大石泰史氏。
昨年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の時代考証を二人三脚で務めたばかりの両氏が登壇しました。2019年に今川義元公が生誕500年となるのを控え、今回は今川氏と徳川家に関連する歴史に焦点を当てました。
小和田氏の演題は「『人質』時代の松平竹千代と今川義元」。小和田氏は竹千代が今川義元の人質となった時代背景や、家康が雪斎の薫陶を受けて武将としての資質や帝王学を伝授されたことなどを挙げ、今川義元が「竹千代を長男氏真のへ補佐役として育てる思惑があった」と論じました。大石氏は「今川氏『御一家』関口氏について」のテーマで語り、研究成果を多角的に分析しながら、今川氏の有力家臣関口氏が「公家、武家、商人ともつきあいのある特別な存在であり、家臣の中でも格上。今川氏の一門、一家というべき存在だった」と解き明かしました。
静岡新聞2月24日付け朝刊(PDF:397KB)
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