活動報告

徳川みらい学会講演会の活動報告

講演会などの活動報告を随時掲載していきます。

2022年 4月16日(土)
徳川家臣団大会
第1回講演会
徳川みらい学会の第1回講演会・徳川家臣大会が2022年4月16日、静岡市民文化会館中ホールで開かれました。国際日本文化研究センター副所長のフレデリック・クレインス氏、東京大史料編纂所准教授の黒嶋敏氏がそれぞれに講演し、徳川家康の外交手腕を論じました。
統一テーマは「家康公が俯瞰(ふかん)した地球儀」。クレインス教授は「家康公の欧州外交」の題で語りました。欧州各国と家康公との間で当時交わされた書簡や記録文書で、今も欧州に遺る貴重な史料を和訳しながら、対外的な紛争に巻き込まれることなく「中立」を貫いた家康公の巧みな手腕を説きました。黒嶋准教授の演題は「家康公の海洋戦略と『日本王国』」。秀吉の朝鮮出兵の直後という難しい局面で、朝鮮や明との和睦への道を構築していった家康のアジア外交を俯瞰しました。
徳川みらい学会の第1回講演会・徳川家臣大会は例年、家康公の命日4月17日の前日にあたる恒例の16日に実施しています。徳川家臣団大会では、徳川家臣団の子孫らでつくる団体の代表者らが活動報告などをし、絆を深めました。
静岡新聞4月17日付け朝刊(PDF:493K)
2022年 6月19日(日)
第2回講演会
(朝鮮通信使講演会)
徳川みらい学会の第2回講演会(朝鮮通信使講演会)が6月19日、静岡市葵区の静岡市民文化会館大ホールで開かれました。
日本と朝鮮半島の対外関係などを研究している東大名誉教授の村井章介氏が講師を務め、「江戸初期、対馬による日朝多重外交―朝鮮通信使の裏舞台」をテーマに語りました。秀吉の朝鮮出兵を経て関係が悪化していた中、対馬の有力者たちが国家の枠組みを超えてどう活動したかを踏み込んで解説しました。当時は江戸や京都には極秘にされていた貴重な外交文書などもひもとき、偽造された国書や、禁じられていた武器輸出の実態に迫りつつ、後に友好の証とも位置付けられていく朝鮮通信使の初期段階の舞台裏を明らかにしました。
静岡新聞6月20日付け朝刊(PDF:536K)
2022年 8月19日(金)
第3回講演会 徳川みらい学会の第3回講演会が8月19日、静岡市清水区の静岡市清水文化会館マリナート大ホールで開かれました。國學院大學兼任講師の平野明夫氏が講師を務め、「桶狭間後の家康と信長」の演題で語りました。今川義元に従属し、その一武将だった家康に巡ってきた自立の機会。桶狭間の戦いの後、どう行動し、信長との同盟関係を結んでいったのか。家康自立のストーリーが学会でどう論争されているかにも触れながら自説を展開し、史料を丹念に読み調べていく歴史研究の醍醐味を紹介しました。
静岡新聞8月20日付け朝刊(PDF:507K)
2022年10月15日(土)
第4回講演会 活動10年目を迎えている徳川みらい学会の第4回講演会「10thシンポジウム」が10月15日、静岡市葵区の静岡市民文化会館大ホールで開かれました。テーマは「泰平の世に導いた家康」。家康公の実績について、平和な世を築き上げたことを最大の功績の一つととらえつつ、多面的に掘り下げました。基調講演は徳川みらい学会の小和田哲男会長氏が「戦国乱世に終止符を打った家康」のテーマで語りました。パネルディスカッションは、小和田会長に加え、本多隆成氏、熊倉功夫氏がパネリストとなり、静岡市歴史博文館の中村羊一郎館長のコーディネートで進めました。政治、経済、文化といった、それぞれの専門分野からのアプーローチで家康公の治世を立体的に浮かびあがらせました。会の創設以来、アドバイザーを務めている薮内佐斗志氏が聴衆の一人として客席に姿を見せると、急遽マイクが渡される場面も。同氏は「徳川みらい学会」という会の名称を自身が提案したエピソードを明かしつつ、「江戸幕府のしたことは、まさに『SDGs』。多くのことを学べる」などと発言し、会のさらなる発展に期待を込めました。
静岡新聞10月16日付け朝刊(PDF:545K)
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