活動報告

徳川みらい学会講演会の活動報告

講演会などの活動報告を随時掲載していきます。

2019年 4月16日(火)
第1回講演会
「徳川家臣大会2019」
徳川みらい学会の第1回講演会・徳川家臣大会2019が16日、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開かれました。「岡崎ふるさと歴史講座」を主宰し、家康公検定にも監修などで携わっている市橋章男さんと、東京大史料編纂所の本郷和人教授の二氏が講師を務めました。市橋さんのテーマは「家康公検定に登場した家臣たち」。興味深い具体的なエピソードを数多く織り込みながら、家臣と家康公の信頼関係をクローズアップしました。本郷教授は「徳川家臣団の素顔」のテーマで語り、軽妙なトークを織り交ぜながら解説しました。
家臣団大会も同時開催され、登壇した徳川宗家18代当主徳川恒孝氏に、全国から集まった旧幕臣の子孫があいさつしました。講演会の後、徳川家ゆかりの浮月楼で交流会も開かれ、全国の関係者が親交を深めました。
静岡新聞4月17日付け朝刊(PDF:525K)
2019年 5月19日(日)
「今川義元公大好き宣言&今川シンポジウム」 今川義元公生誕五百年祭の一環として、徳川みらい学会の共催事業「今川義元公大好き宣言&今川シンポジウム」(今川義元公生誕五百年祭推進委員会主催)が5月19日、静岡市民文化会館大ホールで実施されました。今川義元公生誕五百年祭の「中締め」として位置づけられる重要イベントとして催され、約1700人の人々が参加しました。
德川みらい学会会長で、今川義元公生誕五百年祭推進委員会委員長も務める小和田哲男静岡大学名誉教授の講演「とっておきの今川義元」に続き、森下佳子さん(大河ドラマ「おんな城主直虎」脚本家)と小和田氏のトークセッションなどを繰り広げました。領国経営に秀で、三国同盟などの政治力、優れた財政手腕、文化大名としての気品など稀代の大名として今川義元が多面的にクロ―ズアップされ、聴衆は熱心に耳を傾けました。
オープニングでは、「おんな城主直虎」で今川義元を演じた落語家春風亭昇太師匠のビデオメッセージが披露されたほか、静大付属小、静岡市立安東小児童らの演劇や合唱の発表など、多彩なブログラムが展開され、最後は、客席の聴衆も総立ちになって「今川義元公、大好き」と唱和し、盛り上がりました。
静岡新聞5月20日付け朝刊(PDF:883K)
2019年 6月19日(日)
第2回講演会
「静岡と朝鮮通信使の一考察」
徳川みらい学会の第2回講演会(朝鮮通信使講演会)が19日、静岡市葵区の静岡県男女共同参画センター「あざれあ」で開かれました。法政大学や学習院大学などで講師を務める魏 聖銓(ウィ・ソンジュン)さんが講師を務め、「静岡と朝鮮通信使の一考察」の演題で語りました。
日韓友好、善隣友好をキーワードに朝鮮通信使の研究と人的ネットワーク構築をライフワークとしている魏さんが、これまでの静岡県内でのフィールドワークの成果を報告しつつ、2017年に朝鮮通信使が世界記憶遺産登録されたことにも触れながら、「朝鮮国との和平を望んだ徳川家康の精神を、静岡が中心となって後世に残していく活動を支持したい」と呼び掛けました。
講演に先立ち、徳川みらい学会の本年度総会も開かれ、事業計画などが承認されました。
静岡新聞6月20日付け朝刊(PDF:464K)
2019年 8月23日(金)
第3回講演会
「戦国今川家の女性と北条家」
徳川みらい学会の第3回講演会が23日、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開かれました。駿河台大学副学長の黒田基樹氏が講師を務め、「戦国今川家の女性と北条家」の演題で講演しました。
今川氏の歴史が男性当主だけの活躍によるものでなく、「母」「妻」「娘」として大きな役割を果たした今川家の女性によるものでもあった―との視点から解説しました。氏親の母・北川殿や、氏輝の母・寿桂尼、氏真の妻早川殿(北条氏康の娘)
らを取り上げ、戦国大名家の動向に影響を及ぼした女性たちの存在を現在化させました。
静岡新聞8月24日付け朝刊(PDF:460K)
2019年11月16日(土)
第5回徳川家康公顕彰
作文コンクール
徳川みらい学会が共催する第5回徳川家康公顕彰作文コンクール(徳川記念財団主催)の表彰式が11月16日、静岡市葵区の静岡商工会議所で行われました。最高賞の徳川賞に選ばれた加藤優佳さん(浜松市立開成中1年)をはじめ入賞した22個人団体のうち21個人・団体が出席し、表彰状が贈られました。県内各地から多くの保護者も来場し、温かな拍手に包まれました。
上位入賞者4人は作文の朗読も披露しました。加藤さんは子供のころから訪ねている浜松城や、運動会の競技「三方原合戦」、浜松市特有の感動会種目「城おとし」など、身近な題材と、自身の体験を結びつけながら家康公の逸話や伝承されてきた史実を掘り下げ、「時代を超えて家康の言動が教訓、憧れとして受け入れられているからだろう」と分析しました。 式に続き、同財団の徳川家広副理事長の講話も披露されました。
今回は静岡県内72の小・中学校から477点の応募がありました。学校賞(最多応募人数の学校)には、計147点を応募した同市立清水有度第二小が2年連続で選ばれました。
静岡新聞11月17日付け朝刊(PDF:595K)
受賞者名簿(PDF:124K)
2019年12月12日(木)
第5回講演会 徳川みらい学会の第5回講演会が12月12日、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開かれました。学習院女子大准教授の福島雅子さんが「徳川家康と服飾」をテーマに講話しました。
美術史を研究している福島さんは、服飾にまつわる家康公関連の品々が各地に多数残されていることに着目し、「当時の服飾を知る上で、一級の資料となる」と家康公の遺品の調査、分析を続けています。美しい写真のスライドを舞台上のスクリーンに投影しながら、東京国立博物館所蔵の家康が着用したとされる陣羽織や、「伊賀越え」の功績で、家臣に家康が贈った羽織などの興味深いエピソードや、当時の服飾の特徴などを解説し、来場者の好奇心をかきたてました。
静岡新聞12月13日付け朝刊(PDF:475K)
2020年2月14日(金)
第6回講演会 徳川みらい学会の第6回講演会が2月14日、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開かれました。小説家の諸田玲子さんと、東京大学史料編纂所教授の山本博文さんがそれぞれに講演しました。
歴史小説家の諸田さんのテーマは「語りかけてくる歴史・静岡」。静岡市出身の諸田さんは生まれ育ったまちの思い出話も交えながら、これまでの著書で描いてきた戦乱の世の女性像を語った。
山本さんは「関ケ原合戦と徳川家康」の演題で語りました。兵糧米の支給や加増転封など具体的な数字をとり上げて合戦や統治の実態をひも解き、戦国武将の財力の変遷を生々しく説きました。
静岡新聞2月15日付け朝刊(PDF:418K)
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